1986年11月に発生した「有楽町三億円事件」をご存知ですか？
1968年に東京都・府中で起きた世間を震撼させた間を「府中三億円事件」は犯人逮捕に至らず未解決で時効を迎えた前代未聞の事件ですが、その18年後に起こった第二の三億円事件です。
東京・有楽町にある三菱銀行有楽町支店前にて、現金輸送車が４人組の男たちに襲われ、3億3300万円が奪われました。
すぐに特別捜査本部が設置されて鑑識課リーダーとして指名されたのが塚本宇兵さんでした。
犯人はフランス人で事件後すぐに成田から日本を出国していましたが、1年後でフランスの強盗団の指紋と千円札から採取された指紋が一致し、犯人は国際指名手配されます。
そして、事件発生から1年後、メキシコとフランスにて犯人グループが全て見つかり、犯人グループのメンバーが全員逮捕されました！
遺留品から犯人につながる手がかりを見つけ鑑識課が指紋照合を行い犯人逮捕へとつながったのです。
今回の記事では、
についてお伝えをしていきます。
塚本宇兵の現在は?
塚本宇兵さんは現在、86歳です。（2022年12月現在）
警視庁を平成13年（当時65歳）で退職し、その後は警察学校などで講師を務めていました。
また、（株)日本シークレット・サービスの主任研究員という役職にもついていらっしゃいました。
80歳を超えても、指紋についての技術向上＆研磨をかけて指導などもしていたそうですが、さすがに86歳になられて今はゆっくりと過ごされているかもしれません。
また、2005年～2008年には「指紋捜査官・塚本宇兵さんの神業」という橋爪功さん主演のテレビドラマ（テレ東・BSジャパン共同制作）も放送されていましたね。
塚本宇兵の経歴は?
塚本宇兵さんの経歴はこちらです。
塚本宇兵さんは入庁した頃、捜査一家に入るという夢を抱いていたそうです。
しかし、配属されたのは鑑識課だったため、望まない課への配属でしたが、次第に鑑識の仕事にのめり込むようになりました。
鑑識課で実績を残し「指紋の神様」と言われるほど、指紋のエキスパートになったのです。
塚本宇兵が過去に関わった事件は？
塚本宇兵さんが過去に関わった事件は数多くありますがその一部がこちらです。
1968年「府中三億円事件」
戦後最大のミステリーと言われる未解決のまま時効を迎えた現金強奪事件です。
塚本宇兵さんは当時32歳です。
指紋係として関わり、多くの指紋の照合を行った。
そして、この三億円事件は時効を迎え、犯人は捕まることもなく事件は迷宮入りしてしてしまいました。
この時の苦い経験があったからそ、塚本宇兵さんは指紋捜査を極めようと決心しました。
1970年 よど号ハイジャック事件
共産主義者同盟赤軍派のメンバー9人が、羽田発福岡行きの日本航空機「よど号」を乗っ取った国内初のハイジャック事件。
塚本宇兵さんは当時34歳です。
犯人グループはそのまま亡命しました。
本日は3月31日
【よど号ハイジャック事件】
1970年3月31日に、共産主義者同盟赤軍派が起こした日本初のハイジャック事件。
日本航空351便が、赤軍派を名乗る9人によってハイジャックされ、犯人グループは北朝鮮へ亡命する意思を示し、同国に向かうよう要求した。その後、福岡空港と韓国の金浦国際空港 pic.twitter.com/cibx9S7kSq— あんかけナポリ (@napori_ankake) March 30, 2022
1986年 有楽町3億円事件
東京・有楽町にある三菱銀行有楽町支店前にて、現金輸送車が４人組の男たちに襲われ、3億3300万円が奪われた第二の3億円事件。
犯人が奪った現金の一部が発見され、そのお札から犯人と思われる6つの指紋を採取します。
また、残された毛布から犯人グループのアジトがホテルであることわかり、「外国人が使用していた」ということから浮上したフランス人の男の指紋とお札からみつかった指紋が一致し、1987年に犯人逮捕に至りました。
府中三億円事件から18年経っており、塚本宇兵さんは61歳に。
1995年 オウム事件
塚本宇兵さんは假谷清志さん拉致事件(公証人役場事務長逮捕監禁致死事件)でオウム事件に相対しました。
当時、オウム真理教による事件ではないかと疑われる事件が次々と発生する中、品川区の路上で假屋清志さん（目黒区公証人役場事務長）が何者かによって拉致されました。
犯行に使われたと思われるレンタカーを借りた時の書類「事前点検表」にオウム信者の指紋を採取することができ、オウム真理教事件解明の発端になりました。
塚本宇兵さんは当時59歳の時でした。
まとめ
指紋の神様・塚本宇兵さんについて調べてみました。
指紋鑑定のエキスパートとして多くの犯罪を解決に導いてきた塚本宇平さんですが、現在は、後輩たちの活躍に喜びを感じながら、今も元気に暮らしているそうです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
