機内でのナッツの提供方法について客室乗務員に対してクレームをつけ、旅客機を搭乗ゲートに引き返させた大韓航空ナッツリターン事件を覚えていますか?
2014年12月5日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港から仁川国際空港へ向かう大韓航空86便が離陸のために滑走路に向かい始めた時、ファーストクラスの乗客として乗っていた当時の大韓航空副社長(チョ・ヒナ)が客室乗務員に対してクレームをつけ、引き返させチーフパーサーをその旅客機から降ろし、運行を遅延させた事件です。
当時はナッツの提供の仕方で、飛行機を引き返すほど激昂するってどんな人?と大韓航空の家族経営体制に対して批判が高まり、日本でも連日のようにメディアに取り上げられていましたよね。
今回は、ナッツリターン事件のその後について調べてみました。
についてお伝えします。
ナッツリターン事件のその後は?
ナッツリターン事件は韓国外のメディアは一斉にこの問題を報道し、事件は世界的に広く知られるようになりました。
チョ・ヒナには2017年12月21日、最高裁は高裁の判決を支持し、高裁で下された懲役10月、執行猶予2年の刑が確定しました。
(チョ・ヒナは猶予判決により、2015年5月に釈放されています)
2014年12月9日、大韓航空の副社長であり、事件を起こしたチョ・ヒナは辞任を表明しました。
同12月30日にソウル西部地検はチョ・ヒナを航空保安法違反と強要などの疑いで逮捕。
2015年1月19日、ソウル西部地裁で初公判が開かれ、2015年5月には高裁での判決があり、裁判所は趙の行為について、業務妨害罪や強要罪で有罪とした一方、一審では有罪だった航空保安法上の航路変更罪は無罪とした。これに韓国の検察は控訴しました。
2017年12月21日、最高裁は高裁の判決を支持し、チョ・ヒナには高裁で下された懲役10月、執行猶予2年の刑が確定しました。
この事件の被害者は乗務員キム・ドヒさんとチーフパーサーのパク・チャンジンさん。
2人は韓国ではなく、事件の起きたジョン・F・ケネディ国際空港のあるニューヨーク州クイーンズ郡地方裁判所で、チョ・ヒナと大韓航空を相手に損害賠償訴訟を起こしましたが、「事件の当事者も証人も韓国におり、証拠もすべて韓国にある」という理由などにより、相次いで却下されました。
チーフパーサーであり、飛行機から降ろされたパク・チャンジンさんは業務上の災害が認められ休職し、2016年5月に復職する課程で一般乗務員人に降格されたことで人事上の不利益を受けたとし、チョ・ヒナと大韓航空を相手に訴訟を起こし、「大韓航空が2千万ウォン(約200万円)を賠償せよ」という1審判決が出た。
大韓航空側はナッツリターン事件前の2014年3月に行われた、韓・英アナウンス能力評価での評価が低かったためだ」と主張していましたが、ちょっと無理がありますよね…
「苦しみながらも解雇が怖くて、うめき声も出せなかった労働者に希望を与える議会活動をしたい」
ナッツリターン事件の被害者でチーフパーサーだったパク・チャンジン氏が、正義党(極左)から国会議員に挑戦する。
現在、民主労総全国公共運輸労組大韓航空職員連帯支部長。今やバリバリの活動家だ! https://t.co/r7BmhthDOy
— 山本光一 (@ymkouichi) January 17, 2020
ナッツ姫(チョ・ヒナ)とはどんな人物
ナッツリターン事件が世界中のメディアに取り上げられ、有罪判決がでたチョ・ヒナ。
この事件を揶揄し、ナッツ姫として世界中に名前を知られることになり、「財閥の横暴」が明らかになり、ナッツ姫には批判が集中しました。
ナッツ姫は2010年に小学校の時の同級生である整形外科専門医のパク氏と結婚し、2015年5月に双子の男児をハワイで出産しています。
この時も「大韓民国国軍の兵役を逃れるため海外で出産したのではないか」と批判されたことがあり、元々社内でも評判がよくなかったと言われています。
ナッツ姫(チョ・ヒナ)の現在は?
ナッツ姫(チョ・ヒナ)は現在、離婚訴訟の判決を受けたばかりです。
先実(2022年11月17日)、4年7カ月にわたる離婚訴訟の末に、夫のパク氏と離婚せよとの判決を受けました。
また、審裁判所は双子の子どもの親権と養育権者はナッツ姫(チョ・ヒナ)と指定しました。
パク氏は2018年4月に離婚を求めて訴訟を起こました。
彼は結婚生活の間にチョ・ヒナが自身に暴言と暴行を振るい、双子の子どもも虐待したと主張し子どもの養育権を主張した。
これに対しチョ・ヒナはパク氏のアルコール中毒のため結婚生活が難しくなり、児童虐待の主張は根拠がないと反論し2019年6月に離婚と慰謝料を請求する訴訟を起こし対抗しました。
夫であるパク氏はナッツリターン事件でナッツ姫の夫として多いに迷惑を被ったと予想されますよね。
アルコール中毒が本当だったとしても事件の影響では・・・?と思ってしまいますよね。
また、家庭内でのチョ・ヒナもなかなか攻撃的だったようです。
まとめ
一時はナッツリターン事件が毎日のように報道されており、韓国ではマカダミアナッツが当時爆売れするほどの騒動になりました。
ナッツ姫の離婚訴訟もまだまだ長引きそうで、さらなる泥沼化は避けられそうにありませんね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。