昔話「浦島太郎」のお話は皆さんごご存知ですよね。
むかし、むかし、浦島は助けた亀に連れられて、竜宮城にきてみれば~♪
誰もがきいたことがある童謡まである有名な昔話です。
浦島太郎の伝説は日本各地にあり、有名なところだと京都伊根町や横浜、香川県などで浦島伝説にまつわる地名や遺跡が残っています。
浦島太郎は海辺で亀を助けたことや、亀につられて海の中の竜宮城に行くことなどから、浦島太郎の伝説は海に近い場所で伝えられていることが多いのですが、海なし県である群馬県にもう竜宮伝説があるのです!
海がない群馬県にはどのような竜宮伝説があるのか!?
気になったので調べてみました。
今回は
についてお伝えします。
群馬県伊勢崎市の竜宮伝説がある場所はどこ?
群馬県伊勢崎市の竜宮伝説がある場所とは龍神宮です。
名前から竜宮城に近いものは感じられますね。
場所はこちら。
住所:〒372-0801 群馬県伊勢崎市宮子町2999
群馬県なので当たり前ではありますが、近くに海はありません。
伊勢崎市内を流れる広瀬川の河川敷に小さな森があり、その森の中に龍神宮という神社があります。
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群馬県伊勢崎市の竜宮伝説どはどんな伝説?
群馬県伊勢崎市の龍神宮にある竜宮伝説とはどんな伝説なのでしょうか?
龍神の森
龍神宮がある広瀬川のほとりの小さな森は「龍宮の森」と呼ばれています。
口々相承龍宮本記によると…履中天皇の時代にさかのぼります。
このあたりでら巨大な岩窟がそそり立つ淵で、高辺左大将家成という人が遊んでいたら美女があらわれて「この岩窟は龍神の正殿である。粗略にするではない」と言ったそうです。
それ以降この場所が龍宮と呼ばれるようになりました。
龍宮姫
雄略天皇の時代には岩城皇子がこの地を訪ねると龍宮姫と名乗る乙女から産土神としてこの地を祀るよう頼んだともされています。
阿感坊
天文16年に、この地に住む阿感坊という人が誤って舵を川に落としてしまいます。
舵を取ろうとしても手が届かず、皮の底まではまってしまうと御殿があり、「乙姫様が鉈を気に入ったので3日間だけ貸して欲しい」と告げられます。
舵を貸した阿感坊は3日後、乙姫様から「龍宮のことは誰に告げてはならない」と言われ玉手箱・瑪瑙玉・観音像をもらって地上に戻ってきました。
阿感坊が地上に戻ってきた時には3年も経っており、役人に問い詰められた阿感坊は龍宮のことを話してしまい、そのまま苦しんで死んでしまいました。
この阿感坊が浦島太郎のモデルになっているということで、龍神宮には亀の上にのった浦島太郎の石像があります。
口々相承龍宮本記には亀はでてきていませんが、浦島太郎の昔話に似ているところはありますね。
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まとめ
海なし県群馬県伊勢崎市の竜宮伝説について調べてみました。
海ではなく川のほとりの伝説でしたね。
各地にある浦島太郎伝説はどれも興味深いものばかりでしたが、海のない場所での伝説は謎めいていて面白いですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。